出産祝いをもらった際には、内祝いに何を贈るか悩むところ。
特に、70代・80代・90代といった年配の方やおばあちゃん・ひいおばあちゃんへのギフト選びに悩む人が多いようです。
そこで今回は、年配の方へのギフト選びのポイントやおすすめの内祝いをご紹介していきます。
年配の方(70代・80代・90代)への内祝い選びのポイントは?

おじいちゃん・おばあちゃんや職場の上司など、年配の方から出産祝いをもらった際には、お返しに悩む人も多いのではないでしょうか。
「年配の方への出産内祝いは何が喜ばれる?」
「何を贈れば失礼にならない?」
と気になりますよね。
そこでまずは、年配の方への出産内祝いを選ぶ際に、気をつけたいポイントを解説していきます。
- 家族構成で選ぶ
- 実用的なものを選ぶ
- 分かりやすい老舗ブランドで選ぶ
- 相手の嗜好にあわせて選ぶ
- 相手の健康状態で選ぶ
- 賞味期限に注意して選ぶ
家族構成で選ぶ
内祝いを選ぶ際には、贈る方の家族構成を考慮する必要があります。
同居家族がいるのか、一人暮らしなのかによって選ぶギフトが変わるからです。
一人暮らしの方に大容量の食品を贈ったところで、食べきれません。
逆に大家族であれば、量がたくさんあるお菓子の方がみんなで食べられるため、喜ばれる傾向があります。
そのため、内祝いを考える際には、家族構成考慮して選びましょう。
実用的なものを選ぶ
年配の方向けの内祝いには、なるべく実用的なものを選ぶと良いでしょう。
「せっかく贈ったのに使ってくれない」とならないようなものを選ぶべきです。
例えばタオルや調味料セット、お米など生活する上で誰でも使いやすいものが喜ばれます。
例えば赤ちゃんの写真入りグッズや記念品等は身内には喜ばれますが、その他の人には実用的ではないため避けた方が良いでしょう。
分かりやすい老舗ブランドで選ぶ
迷ったときは、分かりやすい老舗ブランドの和菓子やスイーツ、グルメギフトを贈るのがおすすめです。
和菓子の「とらや」「たねや」、一流ホテルの「帝国ホテル」「ホテルオークラ」、老舗果物専門店「銀座千疋屋」などが例として挙げられます。
誰もが知るブランドの品であれば、年配の方にも失礼になりません。
若者には人気のブランドであっても、年配の方からすればノーブランドと感じてしまうものもあります。
そのため、昔からある老舗ブランドのものを選んだ方が年配の方には喜んでもらえる可能性が高くなるでしょう。
相手の嗜好にあわせて選ぶ
可能であれば、相手の嗜好品を確認しておくと良いでしょう。
お酒を飲まない人にアルコールや、甘いものが苦手な人にスイーツなど、好みでないものを贈るのは避けたいですね。
先様の嗜好品を確認できない場合は、飲料や食料品は避けると安心です。
その場合、高級タオルなどの日用品であれば、どなたに贈っても失礼にあたりません。
相手の健康状態で選ぶ
相手の健康状態も確認しましょう。
年配の方は特に、糖分や塩分の多いものは医者から禁止されている場合もあります。
また、歯が少ない・入れ歯の関係で固いものが食べられない人もいるでしょう。
ほかにも、介護が必要な方は贈った品を使えない(食べられない)場合もあります。
そのため、相手の健康状態を確認して内祝いを選ぶのが大切です。
賞味期限に注意して選ぶ
食品を贈るときは賞味期限を確認しましょう。
期限が短いと食べきるのが大変です。
とくに一人暮らしの方へ贈るときは、賞味期限が長い品物を選びましょう。
おばあちゃんやひいおばあちゃんにおすすめの内祝い

おばあちゃん・ひいおばあちゃん(おじいちゃん・ひいおじいちゃん)には、普段の料理で使える調味料など実用的な品がおすすめです。
具体的におすすめの内祝いをご紹介していきます。
- 赤ちゃんの体重米
- 老舗の洋菓子
- 調味料セット
- おだしセット
- ご飯のお供セット
赤ちゃんの体重米
体重米とは、赤ちゃんの出生時の体重と同じ重さのお米をギフトにしたものです。
ラベルには名前や生年月日、体重がプリントされます。
赤ちゃんの顔写真を印刷できるものもあり、思わず抱っこしたくなるかわいさ。
お米は好き嫌いが分かれづらく、喜んでもらえる食品です。
老舗の洋菓子
有名老舗店の洋菓子は甘いものが好きなおばあちゃん・おじいちゃんにピッタリです。
安定したおいしさで、お茶の時間に楽しんでもらえますよ。
調味料セット
ギフト用の調味料セットは、どなたでも日常的に使いやすくておすすめです。
化学調味料無添加のものや、自然食品で作られた珍しい品など、普段自分では買わないような調味料があれば食事の時間がより楽しくなります。
毎日のご飯に新鮮味が出て喜ばれますよ。
また、「あまり変わり種で勝負したくない」という場合であれば、すぐにでも使えるような定番ギフトもおすすめです。
おだしセット
料理をする方には「おだし」もおすすめです。
おばあちゃん・ひいおばあちゃんなら料理が得意な方も多いでしょう。
本格的なおだしを使えば、さらに奥深い味に。
いつもと違うおいしさに感動してもらえるはずです。

ご飯のお供セット
佃煮や、ちりめんなどのご飯のお供セットは、少食なおばあちゃんでも美味しく召し上がれます。
数種類のセットなら毎日「どれにしようかな」と楽しみができますよ。

年配の上司や知り合いにおすすめの内祝い

「年配の上司への内祝い、好みがわからず選べない!」
そのように困っているあなたのために、おすすめの内祝いをご紹介します。
- 老舗の和菓子/洋菓子
- 老舗のグルメギフト
- コーヒーギフト/お茶ギフト
- フルーツゼリー
- カタログギフト
老舗の和菓子/洋菓子
迷ったときには、老舗の和菓子や洋菓子がおすすめです。
有名老舗店の菓子なら失礼にはなることはありませんし、もらって困るようなこともほとんどありません。
ご家族がいらっしゃる場合は、品数の多いセットにするとご家族みんなで楽しんでいただけますよ。
その場合は、子どもから年配の方まで幅広い年齢層に楽しんでもらえる「焼き菓子系」のお菓子がおすすめです。

グルメギフト
食べるのが好きな方や、家族と同居されている方へは、みんなで食べられるグルメギフトもおすすめです。
お肉や魚の西京焼き、鰻などの高級感あるセットは上司の方への内祝いにピッタリです。

コーヒーギフト/お茶ギフト
ギフトと言えば、コーヒーやお茶もおすすめです。
コーヒーを嗜む方なら、コーヒーの贈り物が喜ばれるでしょう。
いつもと違う高級感あるコーヒーで贅沢な気分を味わえます。

フルーツゼリー
ゼリーはのどごしがよく、食が細い方でも食べやすいためおすすめです。
色鮮やかなフルーツゼリーなら、見た目も美しく出産内祝いにピッタリですよ。
カタログギフト
相手の好みが全くわからないときには、カタログギフトがおすすめです。
好きなものを選んでもらえるため、失敗がありません。
特定のギフトが思いつかないという時には、「出産内祝い用のカタログギフト」を贈ると良いでしょう。

年配一人暮らしの方におすすめの内祝い

年配一人暮らしの方への内祝いは、実用的な品が喜ばれます。
また食料品であれば賞味期限が長く、量が多すぎないものを選びましょう。
以下におすすめの内祝いをご紹介します。
- お茶漬けセット
- お米セット
- お吸い物セット
- レトルトギフト
- 高級タオルセット
お茶漬けセット
あっさりとしたお茶漬けは、脂っこいものが苦手な方におすすめです。
シンプルで毎日食べられて実用的。
高級魚などのトッピングがあれば、料亭のように贅沢な味わいとなりますよ。

お米セット
お米は毎日食べる方も多く、生活必需品といえますよね。
そのため実用的なプレゼントとして喜ばれます。
とくに数種類の銘柄がセットになったものなら、食べ比べする楽しみもありますね。
お吸い物セット
やさしい味わいのお吸い物は、食が細い方でも食べやすいです。
また賞味期限が数ヶ月のものが多く、保存できるのも一人暮らしの方にはうれしいですね。
ただし可愛い見た目から、お菓子だと間違えてそのまま食べてしまう方もいるため、お吸い物である旨を事前に連絡しておくと安心です。
レトルトギフト
老舗ホテルのスープやカレーなどのレトルトギフト。
料理しなくても手軽に美味しいものを食べたい方にはピッタリですよ。
長期保存できて急いで食べなくてよいのもいいところです。
高級タオルセット
食に興味のない方や、食べられない場合は高級タオルを贈りましょう。
タオルは買い替えず、古いものをずっと使っている人も多いです。
そのため肌触りのよい高級タオルは喜ばれますよ。

年配の方へ内祝いを贈る際に気をつけたいマナー

自分と世代が異なると些細なことも「マナー違反だと思われないかな」と心配になりますよね。
そこで以下では、年配の方へ内祝いを贈る際に気をつけたいマナーをご紹介します。
- お祝いにはすぐにお礼する
- 「お返し」という言葉は使わない
- 贈ってはいけないものを確認する
- 生後1ヶ月ごろに贈る
- 半返しにこだわらない
- 遠方でなければ直接渡す
- のしをつける
- メッセージカードを添える
- 訪問日・到着日を事前に連絡する
お祝いにはすぐにお礼する
出産祝いをいただいたら、すぐにお礼の電話をするか、お礼状を出しましょう。
品物をいただいたことへの感謝・感想、赤ちゃんの名前・由来、母子の様子、相手の健康や活躍を願う言葉を伝える(書く)とよいでしょう。
「お返し」という言葉は使わない
内祝いを贈る際「お返し」という言葉は失礼なため使わないようにしましょう。
というのも本来「内祝い」とは、先に贈り物をもらった・もらっていないにかかわらず、内々のお祝いとして自主的に贈り物をすることでした。
「何かのお返し」という現代の風習とは異なっていたのです。
そのため、年配の方の中には内祝を「お返し」ということに違和感がある人もいます。
したがって内祝いを「お返し」という言葉を使うのは避けるべきでしょう。
贈ってはいけないものを確認する
内祝いには贈ってはいけない品物があります。
「縁起が悪い」「目上の方(上司)には失礼」という点で避けるべきものを以下にご紹介します。
縁起が悪いため避けるもの
- 日本茶:香典返し(弔事)を連想させる
- 刃物:縁が切れることを連想させる
- ハンカチ:涙をぬぐう=お別れを連想させる
- くし(櫛):「苦(く)」「死(し)」を連想させる
- 塩:「清めの塩」を連想させる
など
目上の方(上司)には失礼なため避けるもの
- 筆記用具:「もっと精進しなさい」という意味
- ベルト:「気を引き締めてください」という意味
- 靴・靴下・スリッパ:「相手を踏みつける」という意味
- 時計・鞄:「勤勉に励んでください」という意味
- 肌着:「相手の生活に立ち入る」という意味
など
生後1ヶ月ごろに贈る
内祝いは生後1ヶ月ごろに贈りましょう。
出産祝いを贈れていただいた場合は、受け取ってから1ヶ月以内に贈ります。
あまりに日が経つと、「マナーが悪い」と感じる人もいるため気をつけましょう。
半返しにこだわらない
内祝いは基本的に1/3~半返しです。
しかし年配の方から高額な品物や現金をいただくこともありますよね。
そのときは半返し(1/3)にこだわる必要はありません。
「お祝いしたのに返された」と感じる人もいるためです。
目上の人からのお祝いには、快く甘えることも感謝のしるしになります。
そのため、高額な品や現金をいただいたときには、半返しにこだわらずお相手の嗜好にあったものを贈りましょう。
お祝い金額と出産内祝い早見表
お祝いの金額 | お返しの目安 |
---|---|
3,000円 | 1,500円前後 |
5,000円 | 1,700~2,500円 |
10,000円 | 3,500~5,000円 |
20,000円 | 7,000~10,000円 |
25,000円 | 8,500~12,500円 |
30,000円 | 10,000~15,000円 |
50,000円 | 17,000~25,000円 |
10万円 | 35,000~50,000円 |
遠方でなければ直接渡す
現代ではネット購入して郵送するのが浸透していますよね。
しかし年配の方の中には、直接渡せる距離なのに郵送するのはマナーが悪いと感じる人もいます。
そのため遠方でなければ内祝いを直接渡しましょう。
手渡しするときは、品物を手提げ袋から出し、のしを相手に向けて渡します。
体調不良などで手渡しできないときは、その旨を事前に伝えて郵送すると良いでしょう。
のしをつける
内祝いには必ず「のし」をつけましょう。
出産内祝いの「のしマナー」で気をつけたいポイントは次のとおりです。
- のしは「紅白蝶結び」にする
- 表書きは「内祝」と書く
- 送り主は「子どもの名前」を書く
- 「内のし」にする
- 命名札をつける場合もある
のしは「紅白蝶結び」にする
出産内祝いには「紅白蝶結び」の水引を使用しましょう。
蝶結びは、ほどいても結びなおせるため、何度あっても喜ばしい出産の内祝いにふさわしいとされています。
表書きは「内祝」と書く
のし紙の上部(表書き)には「内祝」と書きます。
贈り主は「子どもの名前」を書く
のしの下部の贈り主には、子どもの名前を記入します。
お披露目の意味も込めてふりがなもふりましょう。
このとき父母の名や苗字を書く必要はありません。
「内のし」にする
のしは、包装紙の「内」にかける「内のし」にしましょう。
のしに包まれていることが控えめで、内祝いにふさわしいとれされています。
命名札をつける場合もある
命名札とは、短冊状の命名紙に赤ちゃんの名前を書いた札です。
命名札を必ず添えて贈る地域もあるため、親族に確認し必要であれば贈り物に添えましょう。
メッセージカードを添える
郵送する場合はメッセージカードを添えましょう。
「何の贈り物なのか分からず、マナーが悪いと思った」という年配の方もいます。
お祝いしていただいたお礼と、赤ちゃんの名前、心ばかりの品をお贈りする旨を書くとよいですね。
訪問日・到着日を事前に連絡する
直接渡す際は訪問日、郵送する場合は贈り物の到着日を事前に連絡しましょう。
年配の方には、スマホがなく外出先で連絡をとれない方もいます。
不在で会えない、荷物を受け取れないことがないように前もって連絡は必ず入れるようにするべきです。
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