これから赤ちゃんが生まれる、または生まれたばかりで、おくるみが必要かどうかわからないという方はいらっしゃいませんか?
この記事では、赤ちゃんのためにおくるみを使用することのメリットとデメリットの両方をご紹介していきます。
最後まで読み、おくるみが必要か不要かを検討してみてくださいね。
おくるみはいらない?デメリットまとめ
おくるみは出産祝いとしても人気ですが、実は「おくるみはいらない」という意見が多いのも事実です。
まずは、おくるみにはどのようなデメリットがあるのか、まとめてみました。
- そもそも使う場面が少ない
- 子どもが「嫌がる」または「気に入りすぎる」
- SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクがある
- 股関節脱臼に注意が必要
- 発熱時は熱があがってしまう
- 汚れてしまう
そもそも使う場面が少ない
「おくるみってどんな場面で使うの?」
赤ちゃんに必要なものを準備中の人たちは、こう思った方がいるのではないでしょうか。
先輩ママからは「おくるみを使用する場面はほとんどない」「おくるみはいらないよ」という意見もみられました。
おくるみは、退院で赤ちゃんを連れて帰るときや、お宮参りで使用するぐらいで実はあまり使い道がないという声が多いようです。
また、お宮参りでも、おくるみではなく赤ちゃんが包める大きさのタオルを使用していた人が多いそうです。
子どもが「嫌がる」または「気に入りすぎる」
おくるみは、赤ちゃんの様子を見て購入を決めた方がよいでしょう。
なぜならば、赤ちゃんも一人ひとり違うので、合う・合わないがあるからです。
「せっかくおくるみを購入したけど、蹴り飛ばして嫌がるから全然使わなかった」
「おくるみを気に入り過ぎて、ないと落ち着かないし、卒業させるときも一苦労した」
このようなママたちの経験から、おくるみの購入は赤ちゃんが生まれてから考えた方がよいという意見もあります。
SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクがある
「おくるみの使用は、SIDSのリスクを上げる可能性がある」と言われています。
理由はおくるみを巻いて「うつ伏せ・横向き」の体制で寝ると、おくるみで口や鼻をふさいでしまい、窒息する可能性があるからです。
Swaddlingは寝返りを抑制すると思われていても、寝返りをしてしまうことがあります。寝返った場合上肢がきつくおおわれてしまうため、首を回転させて窒息防御姿勢をとることが抑制されてしまうと考えられます。従ってむしろ危険が増してしまうでしょう。
引用:SIDS家族の会
仰向けで寝ていても、顔におくるみがかかっているのはよくありません。
また、6カ月以上の月齢だとリスクは2倍に上がります。
これは寝返りが始まることが原因です。
おくるみは窒息に気を付け、寝返りが始まる頃には使用を止めたほうがよいでしょう。
股関節脱臼に注意が必要
おくるみを、きつく巻くと股関節脱臼になる可能性があります。
足をまっすぐ伸ばしておくるみを巻くのもNGです。
「おくるみを巻いてもすぐに蹴り飛ばしてしまうから、剥がれないようにきつく巻いておこう」と考える気持ちは分かります。
しかし、股関節脱臼になってしまったらおくるみを何回も巻き直すより大変です。
そのため、おくるみを巻くときは、下記の点に注意する必要があります。
- 赤ちゃんが足を自由に動かすことができる
- おくるみと赤ちゃんの胸の間に、大人の指が2〜3本は入る余裕を持たせる
発熱時は熱があがってしまう
「熱があるから寒くないように、しっかり服を着せて、おくるみを巻いておこう」
このように考えがちですが、発熱時は、おくるみをまかない方が良い場合があります。
手足まで熱くなっていたら、熱が上がりきった証拠なので、熱を逃がしてあげなくてはいけません。
そんな時におくるみで包むのはNGです。
逆に熱を上げてしまうからです。
赤ちゃんの体調が悪いときには、使用を控えた方が良いでしょう。
汚れてしまう
赤ちゃんの頃は、ミルクの吐き戻しやおむつ替えが頻繁です。
そのため、おくるみは基本的に汚れる可能性が高いと言えるでしょう。
吐き戻しは、着替えないといけないほど吐き戻すこともあります。
また、赤ちゃんは便も液体なので、背中まで漏れてしまうことが結構あるのです。
おくるみやベビー布団は汚れることを前提に使用しなければなりません。
せっかく買ったおくるみも廃棄しようか迷うほど汚れるシーンが多くあるため、購入するとしてもあまり高価なものは控えた方が良いでしょう。
おくるみは必要?メリットまとめ
「おくるみはいらない」という意見がある一方で、「おくるみがあって良かった!」というママさんがいるのも事実です。
以下では、おくるみのメリットについて解説していきます。
- モロー反射の予防
- 体温調整がしやすい
- 赤ちゃんが安心する
- 抱っこしやすくなる
- さまざまな用途がある
- 見た目がかわいい
モロー反射の予防
「ベッドに寝せようとしたら、赤ちゃんがビクッとして起きちゃった」
これはモロー反射と呼ばれる現象です。
急な動き・大きな音・温度変化により、0〜4カ月の赤ちゃんに起こる自然な反射です。
この反射によって、寝ている最中でも起きてしまったり、うまく寝れずにグズってしまう赤ちゃんがいます。
その際に役立つのがおくるみです。
おくるみで包んであげることで手足を適度に固定でき、モロー反射を軽減することができますよ。
赤ちゃんがびっくりして泣くことも減り、寝かしつけが楽になります。
体温調整がしやすい
「ちょっと寒い気がするけど赤ちゃんは基礎体温が高いって聞くし、どうしよう」
赤ちゃんの温度調整は結構難しいもの。
特に、春や秋は昼夜の寒暖差があり苦労します。
赤ちゃんは温度に敏感で、少しでも暑ければすぐに大量の汗をかいてしまいます。
背中や首の間のしわに汗をかいていたら暑い証拠。
顔色や唇の色が悪い、背中やお腹が冷たいときは寒い証拠です。
こんなとき、服を着せたり脱がしたりするのは結構大変です。
その点、おくるみであれば赤ちゃんが寝ていても巻いたり剥いだりすることで、簡単に温度調整ができてとても便利ですよ。
赤ちゃんが安心する
おくるみで赤ちゃんを包んであげると、赤ちゃんが落ち着くことがあります。
赤ちゃんはママのお腹の中で膝を胸に引き寄せ、軽く背中を曲げている体勢をとって育ってきました。
そのためおくるみで包むとママのお腹の中にいたときと似た状態となり、安心するのです。
こんな風に、おくるみは赤ちゃんを安心させ、寝つきをよくする効果もありますよ。
抱っこしやすくなる
赤ちゃんをおくるみで包むことで支える面積が大きくなり、抱っこしやすくなります。
初めて赤ちゃんを抱っこする人や、赤ちゃんの扱いに慣れていない人が抱っこするときは、どこを支えて抱っこすれば良いか難しいもの。
特に新生児は、3000gほどの重さしかなく首も座っていないので、子育ての経験がある人でも慎重に抱きかかえます。
そうした際には、おくるみで包んであげることで、安定して抱っこすることができるでしょう。
さまざまな用途がある
使わなくなったおくるみもさまざまなシーンで活用可能です。
例えば授乳時のケープとして、また、保育園のお昼寝時の掛け布団など、さまざまな形で再利用することが可能です。
デメリットでお伝えしたSIDSのリスクが高くなるため、寝返りを始める6カ月頃にはおくるみを卒業することになります。
そのため、おくるみとしての役目が終わった後は、タオルとして使用したり、授乳ケープとして再利用すると良いでしょう。
見た目がかわいい
おくるみに包まれている赤ちゃんはかわいいです。
特に、ニューボーンフォトではおくるみを使った撮影が人気です。
また、おくるみは赤ちゃんを包むように作られているので、赤ちゃんに合ったかわいいデザインのものが多くなっています。
お出かけのときや友だちに見せるときなどは、バスタオルよりもおくるみに包んだ、可愛いわが子を見てほしいですね。
実用的な面以上に、ママのテンションが上がるアイテムとして購入する方も多いようです。
買うならチェック!後悔しないおくるみ選びのポイントは?
おくるみを購入する場合、事前に押さえておきたいポイントを下記で解説していきます。
- 素材
- 形
- 大きさ
素材
おくるみの素材は「綿」を選ぶのが一番よいでしょう。
綿は、軽くて肌触りがよいです。
また、吸水性・通気性にも優れているので、赤ちゃんの肌着やハンカチにも多く使用されています。
綿のおくるみで赤ちゃんを包んであげることで、汗を吸収し、汗をかくことによる冷えから、赤ちゃんを守ってくれます。
通気性が良い分、すぐ乾き快適な状態が長く続くため、綿素材を選ぶのがおすすめです。
形
おくるみには、さまざまな形があります。
どの形が一番良い!ということはないため、実際に使用するシーンを想像して選ぶのが良いでしょう。
一枚の布タイプ
一般的な、一枚タイプのおくるみは、おくるみのメリットの面でお伝えしたように、汎用性が高いです。
大きくなってもタオルとして使用できたり、授乳ケープとして使用できたりします。
手足カバータイプ
手足をよく動かす活動的な赤ちゃんだと、おくるみをすぐに剥いでしまいます。
そんな赤ちゃんには、手足カバータイプのおくるみがぴったりです。
パタパタと手足を動かしてもおくるみが蹴とばされ、何度も包みなおすことがなくなります。
フードがついているタイプ
フードが付いているタイプのおくるみもあります。
まだ柔らかい赤ちゃんの頭を保護することもでき、お風呂上がりに包んであげるのにも最適です。
大きさ
おくるみを選ぶとき、大きさも気になるポイントです。
「どのくらいの大きさがあれば、赤ちゃんをちゃんと包んであげられるの?」という疑問がある人は多いでしょう。
おくるみの大きさを決める基準は身長よりも20cm〜40cmほど大きい物を選ぶのがおすすめです。
- 赤ちゃんの身長50cmの場合:70cm×70cmの大きさ
- 赤ちゃんの身長60~70の場合:100cm×100cmの大きさ
人気の「おくるみ」おすすめランキング3選
どんなおくるみが人気なのか気になるところ。
以下では、楽天・Yahoo!ショッピング・Amazonの売れ筋商品の中からおすすめの3商品をご紹介します。
aden + anais(エイデンアンドアネイ) モスリンスワドル
おくるみの中で圧倒的人気を誇るのが「エイデンアンドアネイ」のモスリンスワドルです。
デザインがオシャレなだけでなく、使い勝手も良いと大好評。
Amazonでも以下のように高評価されています。
- 通気性がよく使いやすい
- 使い勝手が良くすぐ乾く
- 敷物、掛け物、日よけ、授乳ケープなど大活躍
- デザインがおしゃれ
ジェラートピケのおくるみ/ベビーブランケット
実用性と可愛さを兼ね備えたおくるみといえば、ジェラートピケのベビーブランケットシリーズです。
毎年違ったデザインが販売されるため、今年の新作をぜひチェックしてみてくださいね。
白菜 ベビーおくるみ
「写真映えする!」「可愛すぎる!」
ということで人気の野菜系おくるみ。
特に白菜が人気です。
こちらは実用性重視ではなく、記念写真用に購入するという方が多いでしょう。
おくるみの代用として使えるものは?
「おくるみを買おうか迷う」
「他のもので代用できないの?」
このように考える方は多いのではないでしょうか。
赤ちゃんに必要な準備物リストに「おくるみ」と書いてあるのをよく目にします。
しかし、必ずしもおくるみでないといけないわけではありません。
大判のタオルでも十分、代用可能です。
実際、吐き戻しやおむつ替えで汚れるから、タオルを使っていたというママたちも多くいます。
そのため、おくるみがどうしても欲しい!ということでなければ、とりあえずタオルで代用すると良いでしょう。
おくるみは絶対に必要!という品ではないため、赤ちゃんが生まれて必要性を感じたら購入する、というのもおすすめです。