モンテッソーリ教育でもおなじみの赤ちゃん用モビールを使うことにはどのような意味があるのでしょうか?
どんな効果が期待できるのか、いつからいつまで使うのかなどを解説していきます。
モンテッソーリで使われる赤ちゃん用のモビールとは?

モビールは、空気の流れでゆらゆらと揺れる「つるし飾り」です。
モンテッソーリでは、天井からぶら下げたモビールを赤ちゃんに見てもらうことで、ものを「見る力」を育てます。
生まれてすぐの赤ちゃんの視力は0.01~0.02ほどで、ピントもうまく合わせらず、ぼんやりとしか見えていません。
しかし、物を見る経験を繰り返すうちに、ピントの調節や目で追いかける動き(追視)ができるようになります。
ゆっくりと動くモビールは、赤ちゃんの「見る力」を育てるのに最適なおもちゃというわけです。

【種類別】赤ちゃん用モビールの効果

4種類の代表的なモンテッソーリモビールで期待できる効果について、使用する順番にご紹介します。
種類 | 対象月齢 |
---|---|
ムナリモビール | 生後すぐ~ |
八面体モビール | 1ヶ月~ |
ゴッビモビール | 2ヶ月~ |
ダンサーモビール | 3ヶ月~ |
ムナリモビール
生後間もない赤ちゃんは、視力が未発達であるため、はっきりとした明暗のコントラストを持つものしか見ることができません。
ムナリモビールは、白と黒の対比がはっきりしているため、赤ちゃんが視点を合わせる練習に最適です。
また、左側で揺れる透明な球は光を反射し、赤ちゃんの興味を引きます。
八面体モビール
赤ちゃんは、成長するにつれて色を識別できるようになっていきます。
そのため、赤・青・緑の色の立体的なモビールを使うことをおすすめします。
光の3原色を基にした八面体型のモビールは、白い壁に映えるので、赤ちゃんにとっても見やすいです。
急速な動きはまだ追いかけることができないかもしれませんが、ゆっくりとした動きのあるモビールは、赤ちゃんの視線を引きつけることができます。
また、光を反射してキラキラと輝くので、目を優しく刺激してくれます。
ゴッビモビール
赤ちゃんは最初は濃い色を見分けることができますが、徐々に薄い色も見えるようになっていきます。
モビールの色合いを、最初は単調なモノトーンから3原色やグラデーションに変化させることがおすすめです。
ゴビモビールには、同じ形のグラデーションの球を順番につなげたものがあります。
球の形状が全く同じであるため、色の違いを認識することに注力することができます。
また、モビールの吊り下げ位置が高低差があるように設定されているのは、奥行きを認識することができるようにするためです。
ダンサーモビール
赤ちゃんは、段階的に、素早い動きを目で追う能力を身につけていきます。
ダンサーモビールは、他のモビールと比較して軽く、幅広く作られているので、スムーズな動きをします。
赤ちゃんの注目を左右に大きく動かすだけでなく、首の動きを促すことができます。
首の筋力が発達すると、赤ちゃんは座ったり自立したりできるようになります。
赤ちゃんの成長に合わせて、4つのモビールを付け替えることで「見る力」を効果的に伸ばしていきます。
赤ちゃん用モビールはいつからいつまで使う?

モビールは、赤ちゃんが生まれた日からすぐに使えます。
赤ちゃんの様子や月齢に合わせて付け替えるといいですね。
そしてモビールの卒業は、手を伸ばして「触る」様子が見られたころ。
「見る力」が育ったら、次のおもちゃにステップアップしましょう。
赤ちゃん用のモビールおすすめ7選

モビールは、ちゃんとしたものを選ばないと効果が薄くなってしまいます。
そこで以下では、赤ちゃん用のモビールおすすめ7選をご紹介していきます。
モンテッソーリ モビール セット (完成品) 解説書付き 日本製
基本のモビールが1セットになったイチオシ商品
モビールは海外製のものが多いですが、こちらは日本製です。
完成品なので、届いたらすぐに設置できますよ。
解説書付きのため、モンテッソーリ初心者の方におすすめです。
フレンステッドモビール バルーン
北欧デザインがかわいいカラフルな気球

カラフルな5つの気球がかわいいモビールです。
吊るすと、部屋の雰囲気が一気に明るくなります。
わずかな空気の流れでも揺れるので、赤ちゃんは飽きずに見続けますし、家族みんなの癒しにもなるでしょう。
組み立てが簡単なので、子育てに忙しいパパやママでもすぐに設置できるのも、嬉しいポイントです。
フレンステッド モビール つばめ FM-024
インテリアに馴染む3羽のツバメ
赤ちゃんが認識しやすい白、黒、赤の3色でデザインされたモビール。
コントラストが強いので、生まれてすぐの赤ちゃんでもツバメを見つけやすいです。
紐がついている位置が3羽とも違うので、それぞれ異なった動きを見せてくれます。
かわいさとカッコよさを合わせもったツバメのモビールは、赤ちゃんから大人まで一緒に楽しめますね。
Gollnest&Kiesel モビール エレファント
木製ならではの音が楽しめるモビール

ゾウがモチーフの木製モビールです。
木のおもちゃの魅力は、赤ちゃんの手足が当たっても壊れにくいこと。
カラフルでかわいい見た目はもちろん、ゾウのパーツが触れ合ったときのカラカラと心地よい音も楽しめます。
ゾウの耳は取り外しができるので、好きな色の組み合わせで飾れますよ。
フレンステッド モビール Scandinavian Swans
美しい白鳥が静かな空間にもぴったり

5羽の白鳥が優雅に揺れるモビールです。
白を基調として色味が抑えられているので、赤ちゃんが寝る場所にもおすすめ。
白鳥を眺めているうちに、リラックスして眠ってくれそうです。
フレンステッド モビール ニールスボーア原子模型モービル
赤ちゃんを夢中にさせる回転型

「原子模型」をモチーフに、ステンレススチール素材で作られたモビールです。
金色の球体を軸にして曲線がクルクルと回る様子に、宇宙の太陽系を思わせます。
赤ちゃんの感性を豊かにするおしゃれなデザインは、パパ・ママの心もくすぐるのではないでしょうか。
ハバ(HABA) モビール・レインボール HA300331
鮮やかな虹色のモビールで部屋も明るく

木製おもちゃの代表的なブランド、ハバ(HABA)のモビールなので、ボールはもちろん木製です。
下から見ると、虹色の雨が降ってきそうな美しい景色が広がります。
モビールを見ようと、パパやママが赤ちゃんの隣に寝転ぶ回数が増えそうですね。
重さが約500gあるので、落ちないようにしっかりと固定しましょう。
赤ちゃん用モビールの吊るし方

モンテッソーリ教育でモビールを使う時は、吊るし方にポイントがあります。
- 赤ちゃんから30㎝離れた高さ
- 目線よりも45度下向きの位置
赤ちゃんがモビールを見やすい距離は30㎝です。
また、少し下目線になる位置に設置すると、さらに見やすくなりますよ。
設置方法はクギや粘着テープで天井から吊り下げるのが一般的ですが、賃貸住宅などでは難しい場合もあるでしょう。
養生テープで壁紙を保護してから粘着テープを使う、カーテンレールやドアノブにかけるといった工夫で設置できます。
モビールの落下や家具の転倒に十分注意して設置しましょう。
ベビーベッドを設置しているご家庭であれば、以下のような「モビールアーム」がとても便利ですよ。
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