母子手帳リレートーク

お母さんの育児不安を解消する母子手帳に

管理栄養士 竹内 友恵

妊娠がわかった 「うふっ」

わが子の心臓がビョンビョンとゴムまりのように動いていた 「ニヤッ」

大きくなるおなかをさすると、足がぎゅーっと出てきた 「うわー!」

いい子 いい子

もうすぐ産まれるよとおなかからお知らせがきた 「ようしママはがんばるぞ」

まだか まだか

ブルンと産まれた時 あなたは泣いたね

ママも泣いたよ うれしくて

「健康に育ってくれればいい」と思った

ただそれだけ 本当にそれだけだった

(1)現場から見えてくる子どもの現状と課題

みなさんも赤ちゃんが生まれた時は「健康に育ってほしい」と思うでしょう。でも子育てが始まると「○○できるように」「次は○○ができて」「もっと○○できるように」と、どんどん欲がでてきますね。向上心や希望をもつことは本当に大事なことですが、想いが強いと親子関係を悪くしストレスになってしまいます。食べることもしかり。

育児書を見ながら一生懸命作り分量も基準とおりの食事を用意します。パクパク、モグモグと全部食べてくれた時は良いのですが、イヤイヤなどされてしまうと「ママはこんなに頑張ってつくったのに、どうして食べてくれないの!」「この子は普通じゃないのかしら」などの不安、疑問、喪失感、怒りを感じ、ママの心は揺れ動きます。相談する人がそばにいれば良いのですが、だれもいなければ揺れはどんどん大きくなるばかりです。

「うちの子は食べる量が少なくて」「好き嫌いが多くて」などと相談を受けることが多いのですが、そのとき必ずこう言います。「無理やりはだめよ」と。

無理やりをすると必ず拒否がやってきます。そして、無理やりの度合いが大きくなるほど拒否も比例するからです。このタイプはどちらかというと、まじめで一生懸命な“頑張りすぎるママ”にみられます。わたしはこのタイプのママに相談を受けると、その頑張りを報われるものにしてあげたいなあと思うのです。

ママが「どうして・・・」と不安(ストレス)を感じると、10ヵ月ママのおなかの中で経験したその鼓動や息づかいで、子供はママの不安を感じ取り、子供も不安(ストレス)を受けます。食事の時にこのやりとりが行われると、食事⇒ママのストレス⇒子供のストレス⇒食事に対してストレス、といった負のサイクルがうまれます。結果、食事が楽しいことではなくなるのです。

お膳のものを全部食べさせることは“しつけ”だと思っていませんか?

好き嫌いはいけないことだと決め付けてはいませんか?

わたしはいつも、「好き嫌いは後天性ではなく先天性のものと割り切りましょう。イヤイヤ食べたものはたとえ口から入ったとしても、体内では吸収されないのよ」とお話します。“頑張りすぎるママ”は少しだけ優しい顔になります。私もあったかい気持ちになるのです。

(2)母子手帳と課題解決の関係性と可能性

母子手帳は、その子の成長記録&相談窓口案内であると考えます。私もわが子の小さい頃の様子や予防接種の記録等を母子手帳で振り返ることがありますが、便利なものです。後ろのほうの細かい字で書かれたものは、意外にも読んだ記憶はありません。専ら、育児雑誌やママ友達から育児を学びました。新しい情報が多く、経験談等でとても参考になりました。

今はパソコンやスマートフォンなどで簡単に検索ができとても便利ですので、そこを利用できるように、相談窓口サイトを母子手帳で案内し、専門分野のアドバイザーにつなぐことで、ママたちが情報を得て不安(ストレス)を解消できるものにしてはいかがでしょうか。

(3)子育ておすすめアイテム

私が仕事と育児で超忙しかった時に救われたレシピをひとつご紹介しましょう。離乳期や乳幼児期にぴったりです。

【具だくさん煮干っこうどん】

(材料)

    ゆでうどん・・食べやすい長さに切る

    鶏肉・・その時期に応じてささみ等

    野菜・・三色以上野菜をゆでて食べやすい大きさに切っておく

    粉末煮干・・あまりたくさん入れると苦くなるので注意

(作り方)

 鍋にうどんのたれを作り材料をすべて入れてグツグツ煮るだけ

 すぐに食べても良いですが 小分けにして冷凍しておくと便利

 解凍して、火にかける時に豆腐や卵を入れると違うバージョンになって連日でもOK!

いつも休みの日に作りおきしていました。ぜひみなさんも試してみてくださいね。

母子手帳リレートーク・一覧に戻る