母子手帳リレートーク

地域総がかりで子供を育てるそして受け継ぐ母子手帳

教育コンサルタント 藤岡慎二

こんにちは。藤岡と申します。
私は現在、島根県隠岐郡にある離島海士町に住んでいます。そこで島根県立隠岐島前高校という公立高校に統廃合寸前の高校を魅力化するという仕事をしています。

 教育コンサルタント・・・と言えば良いかもしれません。私はまだ子供はおりませんが、辺境の離島、海士町で見えてきた子育てに関してお伝えできればと思います。

(1)現場から見えてくる子どもの現状と課題

海士町は少子高齢化が進んでいる町です。65歳以上の高齢者が40%以上です。人口ピラミッドも若い人たちが極端に少ない形になっています。その形は実は日本の35年後の姿になります。つまり、海士町の状態は日本の将来の姿となります。そのような海士町の子育ての課題ですが、コミュニケーションをとる子供たちが限られてしまうことで、多様な価値観や考えが育まれないことが心配されます。

(2)母子手帳と課題解決の可能性と関係性 

実は海士町は、この親子健康手帳を導入している自治体です。私がこの親子健康手帳で良いなと思うところは、母子以外が母子手帳に書き込める機能があることです。母子手帳というと母子以外のコミュニケーションが少なそうです。しかし、2300人という小さいコミュニティだからこそ、同年代に限らない多様なコミュニケーションがあります。

その多様なコミュニケーションを見える化して、限られた同年代だけではなく、多様な年代と母子手帳をきっかけに、触れ合うことができれば少子高齢化の課題を乗り越えられるのではないかなと期待しています。

同年代とのコミュニケーションで得る価値観や考えに加えて、島での丁寧な、持続可能な暮らしを重視してきた島の方々の価値観や考え方が受け継がれることは、実は35年後の日本のヒントのひとつかもしれません。かつて、イタリアのフィレンツェは少子高齢化の際に、教育・芸術に力を入れて反映し、ルネッサンスが起きたと言います。母子手帳をきっかけに、島の住民がつながり合い、地域総がかりで子供を中心に育てる環境があることは実は希望かもしれません。

(3)子育てのお勧めアイテム 

まだ、私には子供はいませんので、私自身の経験で言うと「百科事典」と「シュノーケル」でしょうか。私は幼少の頃、東京に住んでいましたが、夏休みは離島で過ごしました。離島で海に潜り様々な発見をしたのち、東京の家にある百科事典で調べました。その結果、生物学に興味を持ち、大学では生物学を専攻するに至りました。気づくツールと調べるツール、この二つが両輪となることが子供の興味を育むのかもしれません。

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