母子手帳リレートーク

母子健康手帳が果たす役割の大切さを改めて考える

NPO法人グリーンバード代表 横尾 俊成

港区議会議員と街づくりのNPOの代表を務めています。 私は5年半、広告会社で働いていました。そして、仕事やNPO、ボランティアなどでこの街に深くかかわっていくにつれ、港区にある良い資源や環境を生かしていけば、より良い街づくりができるのではないかと考えました。

ポジティブに身近な街のことから考え、アイディアを膨らませてみる。自分が住む港区で、できることからはじめたいと考え、街との距離が最も近い地方議員を目指すことにしました。ひとり一人が自立すると同時に支えあっていく街づくりを心がけています。

(1) 現場から見えるこどもの現状と課題

共働きの親のために子どもを預かる施設や制度が近年、ようやく整備されてきました。港区においても、親子や親同士のつながりをつくる場やフォーラム・相談会が定期的に開催されています。とはいえ、まだ子育て支援の課題は山積みです。多くの課題がある中で、私が取り組むべきだと思うのは父親の育児参加への意識を高めることです。

出典:父親の育児参加に関する世論調査 (2009年8月) 一般社団法人 中央調査社調査 http://www.crs.or.jp/backno/No622/6222.htm

この表から「父親も母親と育児を分担して積極的に参加すべき」と考えている人は35%程度です。私はさらに多くの男性がこの意識を持つことが大切だと考えています。なぜなら子育てには多くの困難が待ち構えていると思うからです。

現在、母親が育児ノイローゼにかかるというケースは少なくありません。「子育ての仕方がわからない」といったために起こる事件をよく目にします。母親を一人にさせないためにも区で多くの取り組みを実施していますが、私が最も効果的であると思うのは、良き理解者をつくることです。

例えば、私は考えごとをするときは自分一人よりも、仲間とやることが多いです。それは仲間が自分では考えつかなかったアイディアを出してくれたり、仲間のアイディアがヒントになって良いアイディアを考えられるからです。あることに対し、真剣に考えてくれる人が増えれば一人ではできなったこともできます。私は子育てにもこれは絶対当てはまると思っています。母親と一番距離が近い父親が子育てに積極的に参加することが現代に最も適したスタイルだと思います。

(2)母子手帳と課題解決の関係性と可能性

以前から母子健康手帳が果たす役割の大切さを考えていました。というのも1991年の母子保健法改正に伴い都道府県からの交付が市町村に切り替わったのでより地域に根ざした形の母子手帳が求められているからです。そこで私は母子健康手帳を「親子健康手帳」にリニューアルするべきだという提案を議会で行いました。

「親子健康手帳」は例えば、妊娠中の体の変化を示すページには、その時期ごとの父親の役割を記すなど、妊娠期から夫婦で子育てができるような工夫がされています。子どもが高校生になるまで、その成長記録を記入できるページもあり、子育て日記として利用することもできるそうです。親子のコミュニケーションを促す設計や、予防接種の記録が細かくつけられるカルテの機能などが特に評価されており、今では全国90以上の自治体で採用されています。母子健康手帳が父母両方のものだという認識を広めることによって、父親が育児参加へ積極的になるのです。

(3)子育てのお勧めグッズ

私がお勧めする子育てアイテムは、ゴミ拾い道具「トング」です。ゴミ拾いを通して、街のいろいろなものを発見することは好奇心旺盛な子ども達に良い刺激を与えます。また注意深く観察することで、自分の住む街に興味を持つきっかけとなります。 

私が代表を務めるグリーンバードでは商店街や企業、街の方々と一緒に清掃活動を行っています。グリーンバードは全国の都市で清掃活動をしていますので、親子で気軽にご参加ください!

 

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