母子手帳リレートーク

父親の家庭参加が母親・子どもを助ける!

NPO法人tadaima!代表 三木 智有さん

10年後、20年後も「ただいま!」って帰りたくなるような家庭を実現する!NPO法人tadaima!の一番大切にしている想いであり、ぼく自身(三木家を営むにおいて)もっとも叶えていきたい目標でもあります。

                                       

学生の頃から「居心地のよい空間」ってどんな空間だろう。と色々な建築や内装を見ることが好きでした。空間をつくる色や素材。家具の歴史、大きさやさわり心地。全体の配色や照度のバランスから、小さな小物まで。それらをその空間にピタっとあった独自性をもって、まとめる。

うまくいけば、自分もその空間の一部として溶け込めるようになります。ずっと、それこそが「居心地の良い空間」だと思っていました。そんな空間を創りたくてインテリアの職につき、コーディネートから内装の工事まで。色々な仕事をしてきました。

(1) 現場から見える子どもの現状と課題

tadaima!では妊娠期のご夫婦に、産後の生活についてイメージしてもらうため、そして夫婦でできる限り協力し合いながら子育てにのぞめる環境を整えるために、助産院と連携を組みながら「両親学級」を行なっています。そこでの参加者同士のシェアリングタイムなどでは、出産を経験している妊婦さんから「赤ちゃんが生まれて、夫が夜仕事から帰って来て“○○君、ただいまー!パパだよー”と、せっかく寝かしつけが終わりそうだったのに起こされたり、平気な顔で“ごはんまだ?”なんて言われて離婚しようかと思った!」「とにかく一人目は、私が全部やった。そのことを夫は何にもわかってない!だから今度は夫にも積極的に参加してもらうつもり!」などと息巻いている意見が飛び交います。

まだ、リカバリーしようと気合の入っているママはいいのですが、思い詰めすぎてうつ状態になってしまったり、思わず子どもに手をあげてしまった、と言う経験をお持ちのママもいます。子育てをひとりで担うのは、本当に大変なことです。そんな時、一番身近にいるパパがどれだけ家族の心と身体のサポートができるか。「しているつもり」ではなく、ちゃんと「当事者」になれるように、もう一度夫婦がお互いの声に耳を傾ける必要があるのだと思います。

(2)母子手帳と課題解決の関係性と可能性

日本の母子手帳は、母子保健法により妊婦さんに配布されます。これにより、日本の乳児死亡率が格段に下がるなどの効果が得られました。この母子手帳は、多くの初産の母にとって、妊娠、出産の教科書のような役割を果たすのだと思います。そして、医療が発達し、戦前とは社会の環境がガラリと変わっている今。母子手帳の役割も次のフェーズに入っていく時期なのだと思います。

ぼくは「男性の家庭参加」がより必要性を帯びてくるであろう、これからの社会において、母子手帳の役割はもはや「母子」だけに留まらないのでは、と思っています。もっと父親も読める、書ける、参加できるカタチでの「母子手帳」。そんな可能性を秘めていると思います。

(3)子育てのおすすめアイテム

                      

家事・育児をシェアしやすくするためのアイテムとして「ベビーラック」をおすすめしています。大きさは「〜W900×〜D450×〜H900」位の腰高サイズのオープンラックです。(家にあるラックでOK)これを産後すぐの時期は、「オムツ・おしり拭き・タオル・ベビーオイル・赤ちゃん用着替え・母子手帳」などを入れて枕元もしくは寝室においておきます。理想は夜中でも、寝転んだままでおむつ替え、授乳ができる準備があるという状態です。日中は持ち運びできるカゴにオムツなどをセットしてそれを持ち運びます。

このベビーラックの特徴は、ママが使いやすいだけでなく、育児グッズを一箇所にまとめてあり、しかもオープンラックなので、パパも赤ちゃんの物を把握しやすく、育児参加がしやすくなる点です。「どこにしまってあるかわからない」「言ってくれたら買って来るのに」なんてことではなく、自ら「あ、オムツがそろそろ足りなくなるかも。帰りに買って帰ろうか」なんて会話が行われるようになるための、仕掛けづくりにもなるのでおすすめです。

 

 

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